Googleディスプレイネットワーク(GDN)では、幅広いWebサイトやアプリに効果的に広告を配信できるレスポンシブディスプレイ広告という新しい広告形式が登場しました。本ブログでは、GDNレスポンシブディスプレイ広告の概要から、入稿規定、メリット、配信面など、この新しい広告形式について詳しく解説していきます。
1. GDNレスポンシブディスプレイ広告とは
GDN(Google Display Network)レスポンシブディスプレイ広告は、自動的に調整される広告で、Google Display Networkに存在する様々な形式の広告枠に適応することができます。
この広告形式では、複数の要素を組み合わせて広告を作成することができます。要素には画像、動画、広告見出し、説明文などが含まれます。
GDNレスポンシブディスプレイ広告は、非常に効果的であり、ネイティブ広告枠にも配信することができます。広告のアセットを入稿すると、自動的に広告が生成され、さまざまなサイズやフォーマットの広告枠に表示されます。通常のバナー広告では、特定のサイズのバナーしか使用できませんが、レスポンシブディスプレイ広告では、画像を最低1パターン入稿するだけで、あらゆるサイズの広告枠に対応できます。
さらに、レスポンシブディスプレイ広告は、イメージ広告だけでなく、テキスト広告やネイティブ広告にも対応しています。広告枠に最適な形式で表示されるため、機械学習に基づいた広告配信が可能です。
次のセクションでは、レスポンシブディスプレイ広告の入稿規定について詳しく説明します。
2. レスポンシブディスプレイ広告の入稿規定
レスポンシブディスプレイ広告の入稿には、以下の規定があります。
2.1. 画像・ロゴの規定
- 画像(横長)は最低でも600×314ピクセル以上(推奨: 1200×628ピクセル)、最大15枚まで入稿できます。
- 画像(スクエア)は最低でも300×300ピクセル以上(推奨: 1200×1200ピクセル)、最大15枚まで入稿できます。
- ロゴ(横長)は最低でも512×128ピクセル以上(推奨: 1200×300ピクセル)、最大5個まで入稿できます。
- ロゴ(スクエア)は最低でも128×128ピクセル以上(推奨: 1200×1200ピクセル)、最大5個まで入稿できます。
2.2. 動画の規定
- 動画(横長・スクエア)の容量は最大で5120KBまで入稿できます。
- ロゴ(横長・スクエア)の容量も最大で5120KBまで入稿できます。
- ただし、注意点として、画像全体の20%を超える文字の割合は避け、画像の両端がトリミングされる場合があることに留意してください(各辺最大5%)。
2.3. テキストの規定
- 広告見出しは半角30文字(全角15文字)以内で、最大5個まで入稿できます。
- 長い広告見出しは半角90文字(全角45文字)以内で、最大1個まで入稿できます。
- 説明文は半角90文字(全角45文字)以内で、最大5個まで入稿できます。
- 会社名は半角25文字(全角12文字)以内で入稿できます。
- 最終ページURLの指定はありません。
以上がレスポンシブディスプレイ広告の入稿規定です。入稿する画像やテキストは、指定されたサイズや文字数内に収める必要があります。また、画像や動画の容量には制限があるため、注意が必要です。さらに、文字の割合や画像のトリミングにも留意する必要があります。
2.1. 画像・ロゴの規定
GDNレスポンシブディスプレイ広告の入稿規定では、画像とロゴに関して以下の規定があります。
画像
- 横長画像(必須)は、横縦比1.91:1で、最小サイズは600×314ピクセルです。
- 推奨サイズは1200×628ピクセルで、ファイルサイズの上限は5120KBまでです。
- 画像内の文字部分は画像全体の20%以下にしてください。
- 画像の両端がトリミングされることがあるため、重要な情報は画像の中央に配置することが推奨されています。
スクエア画像(必須)
- スクエア画像は横縦比1:1で、最小サイズは300×300ピクセルです。
- 推奨サイズは1200×1200ピクセルで、ファイルサイズの上限は5120KBまでです。
ロゴ(省略可能)
- ロゴには横長ロゴとスクエアロゴの2つのタイプがあります。
横長ロゴ:
– 横縦比4:1で、最小サイズは512×128ピクセルです。
– 推奨サイズは1200×300ピクセルで、ファイルサイズの上限は5120KBまでです。
スクエアロゴ:
– 横縦比1:1で、最小サイズは128×128ピクセルです。
– 推奨サイズは1200×1200ピクセルで、ファイルサイズの上限は5120KBまでです。
GDNレスポンシブディスプレイ広告の画像・ロゴの規定には、注意事項もあります。遵守して、適切なサイズと比率で入稿してください。
2.2. 動画の規定
レスポンシブディスプレイ広告の動画には、以下の規定があります。
推奨アスペクト比
- 16:9
- 1:1
- 4:3
- 9:16
動画時間
30秒以内の動画を入稿することができます。
入稿方法
動画の入稿は、事前にYouTubeに動画をアップロードし、そのリンクを使用して行います。
動画の時間制限
動画の再生時間は最大で30秒までであり、ショート動画の場合は10〜20秒が推奨されます。横向きの動画は長さの上限はありませんが、3分未満が推奨されます。同様に、スクエアの動画でも長さの上限はありませんが、3分未満が推奨されます。
ファイル形式
入稿に使用できるファイル形式はMPG(MPEG-2またはMPEG-4)です。
ファイルサイズ制限
動画の最大ファイルサイズは256 GBまでです。
なお、動画の規定はYouTube動画の規定が適用されますので、その他の要件についてはYouTube動画の規定に従う必要があります。
(参考:Google広告ヘルプ|デマンドジェネレーションキャンペーンのアセットの仕様とベストプラクティス、Google広告ヘルプ|動画広告の仕様について)
2.3. テキストの規定
GDNのレスポンシブディスプレイ広告では、テキストも重要な要素となります。広告のテキスト構成には以下の4つがあります。
2.3.1. 短い広告見出し(最大5個)
- 全角15文字、半角30文字以下
2.3.2. 長い広告見出し(1個のみ)
- 全角45文字、半角90文字以下
2.3.3. 説明文(最大5個)
- 全角45文字、半角90文字以下
2.3.4. 会社名
- 半角25文字以下(全角12文字以下)
テキストを入稿する際は、以下のポイントに留意してください。
- 文字数の制限を守る:GDNでは、文字数制限を超えると入稿できませんので、細心の注意が必要です。
- 全角と半角の文字数を考慮する:全角は1文字、半角は0.5文字としてカウントされますので、文字数制限には注意が必要です。
- テキストの組み合わせを最適化する:レスポンシブ広告では、複数のテキストの組み合わせが自動的に配信されますので、効果的なテキストを組み合わせることが重要です。
また、GDNのテキスト規定には、使用可能な記号や文字の制約もあります。例えば、大文字の使用方法や無効な文字、特定の表現法の使用は制限されていますので、これらに留意する必要があります。
以上のように、GDNのレスポンシブディスプレイ広告ではテキストにも制約がありますが、適切に対応することで効果的な広告を作成することが可能です。テキストの規定を守りながら、魅力的な広告を制作しましょう。
まとめ
GDNレスポンシブディスプレイ広告は、手軽に作成でき、さまざまな広告枠に最適なフォーマットで配信されるため、非常に効果的な広告手段です。ただし、その入稿規定は細かく、画像やテキストのサイズ、動画の制限など、多くの注意点がありますので、事前に十分に理解しておく必要があります。適切なクリエイティブ制作と入稿方法を理解すれば、効率的な広告運用が可能になります。レスポンシブディスプレイ広告の特性を活かし、ターゲティングや最適化を行いながら、効果的な広告展開を行いましょう。
よくある質問
GDNレスポンシブディスプレイ広告とは何ですか?
GDNレスポンシブディスプレイ広告は、自動的に調整される広告で、Google Display Networkに存在する様々な形式の広告枠に適応することができます。複数の要素を組み合わせて広告を作成でき、非常に効果的であり、ネイティブ広告枠にも配信することができます。
画像とロゴの入稿規定はどのようになっていますか?
画像は横長と正方形の2種類があり、それぞれ最小サイズと推奨サイズが定められています。ロゴも横長と正方形の2種類があり、同様に最小サイズと推奨サイズが規定されています。また、画像と動画の容量に制限があるため、注意が必要です。
動画の入稿規定はどのようになっていますか?
動画のアスペクト比や時間制限、ファイル形式、ファイルサイズ制限などの規定があります。YouTubeにアップロードした動画をリンクして入稿することができます。動画の長さは最大30秒、10~20秒が推奨されています。
テキストの入稿規定はどのようになっていますか?
広告見出し、説明文、会社名などのテキスト要素について、文字数の制限や全角と半角の扱いなどの規定があります。これらのテキスト要素を効果的に組み合わせることが重要です。また、使用可能な記号や文字の制約にも留意する必要があります。