TIKTOK広告の運用において、広告配信の初期段階でのコンバージョン獲得が重要となります。しかし、一部の商材やサービスでは、この目標を達成することが難しい場合もあります。そこで、今回は「マイクロコンバージョン」の概念とその活用方法について詳しく解説します。
1. マイクロコンバージョンとは?
マイクロコンバージョンとは、ランディングページ(LP)と最終的なコンバージョン地点の中間に設定される成果地点のことを指します。この設定により、広告運用の最適化に必要なコンバージョン数を満たすことが可能となり、広告のパフォーマンス向上に寄与します。
TIKTOK広告では、「1週間で50件のコンバージョン」が最適化のための基準となっていますが、これを達成するためにはマイクロコンバージョンの活用が有効です。
2. マイクロコンバージョンの設定
マイクロコンバージョンの設定には以下の3つのステップが必要です。
2-1.中間地点の決定
まず、LPと最終コンバージョン地点の中間にマイクロコンバージョン地点を設定します。これは、例えば商品ページの閲覧やボタンのクリックなどが考えられます。
2-2.最適化イベントの設定
次に、キャンペーン作成時の「最適化イベント」をマイクロコンバージョン地点に設定します。これにより、広告配信の最適化が進み、最終コンバージョンの獲得が容易になります。
2-3.管理画面上での設定
最後に、管理画面上で最終コンバージョン地点を表示させるように設定します。これにより、広告のパフォーマンスを随時確認することが容易になります。
3. マイクロコンバージョンの効果
マイクロコンバージョンを設定することで、最適化に必要なコンバージョン数を満たすことが容易になります。これにより、広告のパフォーマンスが向上し、最終コンバージョンの獲得が容易になります。
しかし、ここで注意すべきは、マイクロコンバージョン地点と最終コンバージョン地点の相関性です。相関性のない地点をマイクロコンバージョン地点に設定しても、その効果は期待できません。
例えば、商品の購入者を増やしたい場合、商品のお問い合わせページをマイクロコンバージョン地点に設定しても、商品購入の増加は見込めません。そのため、最終コンバージョン地点に繋がる可能性が高い地点をマイクロコンバージョン地点に設定する必要があります。
4. マイクロコンバージョンの活用事例
マイクロコンバージョンの活用は、様々な場面で効果を発揮します。例えば、一部の結婚相談所の広告では、マイクロコンバージョンの活用によりユーザー登録数が30%増加しました。また、化粧品の広告では、マイクロコンバージョンを導入後、購入数が82%増加するなどの結果が得られました。
これらの事例からも、マイクロコンバージョンの活用は広告のパフォーマンス向上に大いに貢献することがわかります。
5. マイクロコンバージョンの活用タイミング
マイクロコンバージョンの活用に最適なタイミングは、以下の3つの場面です。
- 広告セットにコンバージョン数がたまらない時
- 広告セットの日予算を上げることができない時
- 広告セットの配信量をさらに伸ばしたい時
これらの状況に当てはまる場合、マイクロコンバージョンの活用を検討してみましょう。
6. マイクロコンバージョンとTIKTOK広告の未来
現在、TIKTOKユーザーは30億人を突破し、グローバルダウンロードランキング1位を獲得しています。また、TIKTOKは広告媒体としても注目されており、web広告の重要なメディアとなっています。
しかし、まだ新しいSNSであるため、商材に合った配信手法などが確立されていないのも事実です。そのため、「商材に合っていないから、撤退しよう」と思う方もいるかもしれません。
しかし、今回ご紹介したマイクロコンバージョンのような手法を活用すれば、TIKTOK広告の可能性はまだまだ広がります。競合が少なく、ブルーオーシャンの状態の今、この機会を逃さないようにしましょう。
7. まとめ
以上が、TIKTOK広告におけるマイクロコンバージョンの概念とその活用方法についての解説でした。
TIKTOK広告の運用において、マイクロコンバージョンの設定と活用は、広告のパフォーマンス向上に大いに寄与します。そのため、今後の広告運用において、ぜひマイクロコンバージョンの設定と活用を検討してみてください。